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訪問看護への転職はまだ早い?ベストなタイミングはいつ?
近年、多様な働き方や地域包括ケアシステムの推進に伴い、訪問看護という働き方が注目されています。
病院や施設で経験を積んできた看護師さんの中には、「次のキャリアとして訪問看護に興味がある」「患者さんとじっくり向き合いたい」といった理由から、訪問看護への転職を検討される方も増えているのではないでしょうか。
しかし、同時に「訪問看護は一人で判断する場面が多そう」「ある程度の経験がないと難しいんじゃないか」「私にはまだ早いかも…」と感じ、なかなか一歩を踏み出せないという声もよく耳にします。
特に、臨床経験が数年程度であったり、特定の分野の経験が浅いと感じている方ほど、このような不安を抱きやすいかもしれません。
この記事では、訪問看護の魅力を再確認するとともに、自分にとってベストなタイミング、またどのようなステーションを選べば良いのかまでお伝えしてまいります。
「訪問看護に転職を考えているけど、自分にはまだ早いのでは…」と考えている方は、ぜひ参考にして見てください!
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訪問看護の魅力を再確認しよう!

まず、多くの看護師さんが訪問看護に魅力を感じるのはどのような点にあるのでしょうか。
代表的なものとしては以下のようなものが挙げられます。
●利用者さんやご家族とじっくり向き合える
病院のように時間に追われることなく、一人ひとりの利用者さんの生活や人生に深く関わることができます。
●生活の場で看護ができる
医療的な処置だけでなく、生活全体を支える視点が求められ、より多角的な看護を実践できます。
●自律性・主体性が求められる
自分で考えて行動する機会が多く、これまでの経験や知識を活かしながら、主体的に看護を展開できます。
●ワークライフバランスをとりやすいステーションがある
日勤のみ、残業が少ないなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能な場合もあります。
訪問看護の魅力はたくさん!でも「ハードルが高い」と感じる理由

このように、訪問看護の魅力は多岐にわたります。
しかし、これらの魅力に惹かれつつも、「でも自分にはまだ早いかも」と感じてしまうのはなぜでしょうか。
●判断を一人で行う場面が多い
病院のようにすぐに医師や先輩看護師に相談できる環境とは異なり、緊急時を含め、その場で状況を判断し、必要な対応を求められることがあります。
●幅広い疾患や状況に対応する必要がある
利用者さんの状態は様々で、小児から高齢者まで、疾患も多岐にわたります。
特定の分野だけでなく、幅広い知識や経験が求められると感じやすいです。
●医療機器や物品が限られている
病院のようにすぐに必要な物品や機器が揃っているわけではありません。
あるもので工夫したり、事前に準備したりする能力が必要です。
●利用者さんやご家族とのコミュニケーションの重要性
信頼関係の構築や、状況の聞き取り、適切な情報提供など、高度なコミュニケーション能力が求められます。
これらの点から、「ある程度の臨床経験がないと務まらない」「ジェネラリストとしての能力が必要だ」と感じ、結果として「自分にはまだ早い」という結論に至ってしまうのです。
特に、急性期病院で特定の科での経験が中心だったり、看護師としての経験が浅いと感じている方ほど、このハードルを高く感じやすい傾向にあります。
「経験年数が少ない=訪問看護はできない」ではない
確かに、訪問看護の現場では自律的な判断や幅広い知識が求められる場面が多いのは事実です。
しかし、「経験年数が少ない=訪問看護はできない」というのは、必ずしも正しくありません。
なぜなら、訪問看護ステーションの「教育体制」によって、必要なスキルや知識を習得できるかどうかが大きく変わるからです。
多くの看護師さんが抱く「まだ早い」という不安は、「十分な知識やスキルがない状態で、サポートもないまま一人でやらなければならないのでは?」という恐れに基づいています。
裏を返せば、必要な知識やスキルを習得できる環境があり、いざという時に相談できるサポート体制が整っていれば、経験年数が少なくても訪問看護に挑戦することは十分に可能なのです。
経験年数が少なくても活躍できるステーションの「教育体制」とは

では、経験年数に自信がない方が訪問看護への転職を考える際に、特に注目すべき「教育体制」とはどのようなものでしょうか。
良い教育体制を持つ訪問看護ステーションには、いくつかの特徴があります。
●体系的な新人研修プログラム
入職オリエンテーションだけでなく、訪問看護の理念や制度、記録の方法、緊急時の対応プロトコルなどを学ぶ座学研修があるか。
基本的な看護技術(吸引、経管栄養、インスリン注射など、在宅でよく行われるもの)の確認や練習の機会が設けられているか。
●OJT(On the Job Training)の充実
最初は必ず先輩看護師の同行訪問から始まり、徐々に一人での訪問に移行していく体制が整っているか。
同行訪問の回数や期間は、個人の経験や習熟度に合わせて柔軟に対応してくれるか。
●メンター制度やプリセプター制度
教育担当の先輩がつき、日々の業務の疑問点や不安なこと、キャリアに関する相談などを気軽にできる体制があるか。
心理的な安全性にもつながります。
●定期的な事例検討会や勉強会
難しいケースや、他のスタッフの訪問内容について共有し、チームで考える機会があるか。
外部研修への参加支援はあるか。
●いつでも相談できる環境
訪問中や訪問後に、疑問や不安が生じた際に、電話やチャットなどで管理者にすぐに相談できる体制が整っているか。
一人で抱え込まずに済む環境は非常に重要です。
●段階的なステップアップ
最初は簡単なケースから担当し、徐々に難易度の高いケースを担当するなど、本人の習熟度に合わせてステップアップできるような配慮があるか。
このような教育体制が整っているステーションであれば、たとえ病院での経験が浅かったとしても、必要な知識や技術を学び、自信を持って訪問看護に取り組むことができるようになります。
逆に、教育体制が不十分なステーションに経験が浅い方が入職してしまうと、十分なサポートが得られず、不安や戸惑いを抱えながら業務にあたることになり、早期離職につながってしまう可能性もあります。
「まだ早い」と感じる方は、ご自身の経験年数を不安視するだけでなく、「十分な教育とサポートを受けられる環境で働くことができるか」という視点を持つことが非常に重要です。
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転職のベストタイミングは「あなたが訪問看護を学びたい!」と思った時

では、経験年数以外に「ベストなタイミング」を判断する基準はあるのでしょうか。
それは、突き詰めると「あなたが心から訪問看護を学びたい、挑戦したい」という意欲を持った時と言えるでしょう。
なぜなら、訪問看護の世界は奥深く、常に新しい知識や状況への対応が求められるからです。
指示を待つのではなく、自分で情報を収集し、アセスメントし、関係者と連携しながらケアを構築していく主体性が不可欠です。
この主体性の源となるのは、他でもない「学びたい」「利用者さんのために貢献したい」というあなたの強い意欲です。
もちろん、ある程度の臨床経験があることは、アセスメント能力や基本的な看護技術の面で有利に働く場合が多いです。
しかし、経験年数が長くても、新しい環境で学ぶ意欲がなかったり、訪問看護という働き方への理解が不足していたりすると、かえって苦労することもあります。
逆に、経験年数が浅くても、
- ・学ぶ意欲が高い: 新しい知識や技術を積極的に吸収しようと努力できる。
- ・コミュニケーション能力が高い: 利用者さんやご家族、多職種と良好な関係を築ける。
- ・柔軟性がある: マニュアル通りにいかない状況でも、臨機応変に対応しようと努められる。
- ・自己肯定感がある/育める: 失敗を恐れず、経験から学んで次に活かせる。
- ・「なぜ?」を追求できる: 目の前の事象に対して疑問を持ち、理解を深めようとする。
といった資質を持っている方であれば、教育体制が整ったステーションで着実に成長していくことができる可能性が高いです。
つまり、「ベストなタイミング」とは、単にカレンダー上の年数や、習得した看護技術のリストで決まるものではなく、あなたが訪問看護という働き方に魅力を感じ、そこでキャリアを積んでいきたいという強い気持ちが芽生え、かつ、その意欲をサポートしてくれる教育体制のあるステーションに出会えた時なのです。
失敗しない訪問看護への転職のためにチェックすべきポイント

「まだ早いかも」という不安を乗り越え、あなたにとってのベストなタイミングで訪問看護への転職を成功させるためには、転職活動においていくつかのポイントをしっかりチェックすることが重要です。
●ステーションの教育体制を徹底的に確認する
- ・求人情報に教育体制についての記載があるか? 具体的な内容は?
- ・面接時に、入職後の研修やOJT、同行訪問について詳しく質問する。期間や内容は?
- ・メンター制度や教育担当の先輩がいるか?
- ・管理者や他のスタッフに、新人へのサポート体制について直接尋ねてみる(可能であれば)。
- ・定期的な勉強会や事例検討会、外部研修支援など、継続的な学習の機会があるか。
●サポート体制を確認する
- ・訪問中に困ったことがあった場合、誰にどのように相談できるのか? (電話、チャットなど)
- ・緊急時や休日夜間の対応体制は? オンコール体制やバックアップ体制は?
- ・チームでの情報共有はどのように行われているか? (カンファレンスなど)
●ステーションの雰囲気や理念を知る
- ・可能であれば、職場見学に行かせてもらい、実際のスタッフの様子や職場の雰囲気を肌で感じる。
- ・ステーションのホームページやパンフレットで、どのような理念で看護を提供しているのかを確認する。あなたの看護観と合っているか?
- ・スタッフ同士のコミュニケーションは活発か?
●提供しているサービス内容や利用者層を確認する
- ・どのような疾患の利用者さんが多いか? 小児、精神科、ターミナルケアなど、特定の分野に特化しているか、幅広いか。
- ・医療処置の頻度はどのくらいか? ご自身の経験や学びたい内容と合っているか。
●給与・待遇だけでなく、福利厚生も確認する
- ・給与体系(月給、オンコール手当、訪問手当など)や賞与、昇給について。
- ・休暇制度(年間休日、有給休暇取得率など)。
- ・社会保険、退職金制度、その他の手当(住宅手当、通勤手当など)。
- ・研修費用補助や資格取得支援など、スキルアップに関する福利厚生があるかも重要な判断材料。
重要なのは、表面的な情報だけでなく、あなたが安心して働き、成長できる環境かどうかを徹底的に見極めることです。
「経験が浅いから」と妥協せず、あなたの成長をサポートしてくれるステーションを探しましょう。
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