こんにちは!言語聴覚士の唐川です。
食欲の秋ですね🍁🍂
たくさん美味しい食べ物があり食欲が増してくる頃ですが、
美味しい食べ物を食べるためには飲み込む ち・か・ら が大事になってきます!
そこで今回は嚥下(えんげ)体操についてご紹介します!
ん…その前に嚥下ってなんだ?と思っているかたがいると思いますので、
嚥下について説明します!
嚥下の言葉の由来は、燕(ツバメ)の子が口を大きく開けて親鳥からエサをもらい飲み込む様子から、
口へんに燕(ツバメ)と書いて嚥下という言葉になりました🐤
このことから嚥下とは「飲み込む」という意味の動詞になったそうです😊
ちなみに英語で燕を表す「swallow」にも飲み込むという意味があり、
これも燕の子育ての観察に由来しているそうです☝🏻
それでは嚥下体操について説明します!
病気や加齢などに伴い全身の筋力が低下してくると、
自分が思うように体が動かせなくなるのは大変なことだと思います。
同じように飲み込みに関わる顔・口・舌・喉・首の筋力が低下してくると、
思うように食べ物が飲み込めなかったり、むせ込んだりすることが増えてきます。
そこで嚥下する力をUP⤴💪🏻するための筋トレ(体操)だと思ってやって頂けると幸いです😊
『あいうべ体操』
- 『あ』 口を大きく開いて「あー」と大きな声で言います。開いたときにあごがカクっとなる場合は無理しないでください!
- 『い』 唇を横に引きます。口角の高さが左右同じになるようになると⭕です!
- 『う』 唇を丸く「うー」と突き出してください。唇を内側に絞るのではなく、タコのように前に突き出してください!
- 『べー』 ベロを下の方に思い切り伸ばします。慣れてきたら、前・横・上など色々な方向に動かしてください!
この①~④の運動を1セットとして、4~5秒のゆっくりとした動作で行います。
可能であれば食前の運動として10セット×3回(朝・昼・夕)行って頂くと効果的です!
もっとやりたい!という意欲的なかたはお風呂場でやって頂くのも効果的です!
「PT・OTより」
理学療法士の関澤と作業療法士の武富です!!
こちらでは首、のどに加えて体幹まわりの筋トレをご紹介します✨
『あいうべ体操』にプラスで行っていただくと更に効果的ですので、お手すきの際にお試しください!
まずは『おでこ体操』 (座って行います!)
おでこに手のひらを当て、押し合いっこをします。
頭はお辞儀をするようにしておへそを覗き込みます😌
このまま5秒キープ!!これを食前に5~10回ほど行うとちょうどいい準備運動になります。
ここでちょっと勉強📖 この体操はどこにアプローチしているかというと、
舌骨下筋群という部位になります。
これらは喉仏の上にくっ付いていて、ものを飲み込むタイミングでグイっと持ち上げてくれる筋肉です💪🏻
押し合いっこのときに喉仏がもち上がっていることを触って確認してみましょう👀
次に『あご下体操』 (座って行います!)
軽く下を向いて顎を引きます。顎の下に手を添えて押し合いっこします。
手はグーサイン👍🏻の親指を当てます!
握りこぶし✊🏻でも大丈夫です!
こちらは1秒くらいの間隔でグッグッグと5~10回ほど行ってください。
こちらもおでこ体操と同じで、のど・首の筋肉にアプローチしていますが、
それに加えて口の中の舌に刺激をあたえ、動きを良くする効果が得られます🤩
最後に『頭あげ体操』
こちらは仰向けで行います。自分のつま先を見るように頭を持ちあげて10秒キープ!
ここでポイント☝🏻
肩が床から浮かないように気を付けてください⚠️
正しい手順で行うと、喉頭挙上筋の動きを改善して誤嚥予防の効果を得られます!
1日3回を目安にやってみましょう💪🏻
🔦豆情報🔦
医師の研究によると、『あいうべ体操』により高齢者の嚥下機能が改善したケースもあります👏🏻
喉周辺に筋肉がついて、せき込むことが少なくなり、
唾液が出ることで咀嚼(そしゃく)と嚥下が楽になったという方の報告もあります🤓
また、嚥下機能改善だけではなく、意外なことに認知機能低下の予防にもなるのです✨
舌の出し入れは脳を活性化してリンパの流れを良くします。
これは脳に蓄積された老廃物を排出して、認知症予防にも効果があるとのことです!
さらに!口の筋力が低下すると口呼吸になりやすいですが、
この口呼吸は自律神経を乱し精神的な不調とも関連します😵💫
口呼吸から鼻呼吸になると呼吸がゆっくりになり、身体がリラックスします😊
そうすると副交感神経がスムーズに働いて精神的にも落ち着くことができるそうですよ!
まさに良いこと尽くめですね😆
是非参考にしてやってみてください!!!
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